こんばんは〜!
6歳のれんさん&0歳のりんさん。
2人のボーイズ育児中のアラフォーリトミック講師、そらまめです。
コロナによる緊急事態宣言が終わって1ヶ月ほど経ちますね。
私のお教室は普段は少人数のグループレッスンですが、ひとまずはいつものグループを解体し、兄弟・姉妹など家族ごとにレッスンをすすめる、という形で再開しました。
何人かはzoomでピアノの個人レッスンを続けていましたが、やっぱり実際にお顔を見ることができて、その子の動きやピアノを生で見聞きすることができると嬉しいですね^ ^
ちょっと会わない間に、いつの間にか…。
みんな学年が一つあがり、みんな少しお兄さん・お姉さんになっています。
背が伸びてピアノの足台や椅子の高さが変わっていたり、即興的に歌を作ってうたう課題で、「おならおなら」と歌っていた子がビシッと番号唱できるようになっていたり。
そんな中、今日はタイトルにもあるように、
「ピアノを足で弾いてみたい。」
と言われたお話です。
ピアノの導入レッスン
久々に教室に来てくれたその子は、コロナ前は親子のクラスの年齢でしたが、幼稚園に入園してちょっとお姉さんになっていました。
久しぶりでしたが、理解力のあるお子さんだったので、音符の導入のレッスンをしてそのまま、
〝その音符(四分音符)となかよくなろう!〟
…とピアノの導入も兼ねて遊んでいました。
手をグーにして弾いたり、パーにしたり、はたまた〝肘〟を使ってみたり。
そして…。
「次はどうやって弾こうか?
チョキとか、手を裏返して甲で弾くのも楽しいかもしれないね。」
というようなことを提案したところ、真っ直ぐ素直な目で、
「足がいい。」
という返事。
さすがにちょっと迷った
これまでの珍しい回答で、〝鼻〟や〝おでこ〟など、顔の中のパーツで弾いた子は何人かいましたが、足は初めて。
「足かぁ。足…ね。」
と、初めての回答に思わずフリーズ気味になってしまいました(^^;;
理性が勝ってしまったというか、なんというか。
足で弾くなんて思いつきもしなかったので…。
そうこうしているうちに、隣でその子のお母さんが、
「ピアノは手で弾くんだよ。」
と声をかけて下さっていました。
常識に合わせて、〝ピアノは手で弾くことを教えた方がいい〟
という考えと
〝いやいや、今日この子、ピアノとの出会いの日だから、この子が思ったように触らせよう〟
という考えを短時間に行ったり来たり考え、結果、
「今日だけ特別ね、初めてのピアノだもんね。」
と足で触らせてあげることに。
清浄綿でよく拭いて、清潔にしてあげて、ドキドキの一音。
優しくひとつだけ音を出したら満足したようです。
足で鍵盤にさわる様子を見てちょっとワクワク。
その後その子には、
「先生も、足ではピアノに触ったことがないんだよ〜。」
というお話をさせてもらいました。
足でピアノに触るってどんな感じがするんだろう。
そのワクワクをちょっとわけて欲しいな…と思いながら。
思考に枠がない、この時期の子どもの特権だよね、いいな、とも思いながら^ ^
(実際に、ピアノには足で操るペダルがあるので、なかなか足で鍵盤を弾くことを思いつく人は少なそうだな、と思います。足で鍵盤を弾くとしたら、ペダルが手になるのかな、そしたら逆立ちで弾くことになりますよね(^^;;)
はじめの一歩
〝ある一定の音の長さを保ってピアノを弾いてみる…〟
というとてもシンプルな活動でピアノの学習のはじめの一歩を踏み出したその子。
このあと、色々な長さの変化や組み合わせに出会って、音の高さの変化に気づき、テンポを操るようになって…と音のパレットにたくさんの色をのせて、素敵な音楽にたくさん出会って欲しいな…。
もっと言うなら、音楽が、その子のしあわせをかたち作る材料の一つになってくれるといいな、と願っています。
いま、コロナの影響で、自分自身も、子どもも〝立ち止まった〟と感じることが多かったから、余計にそう強く感じるのかもしれません。
そんな最近の教室日記でした。
今日もありがとうございました!