こんばんは〜!そらまめです!
出産レポは今回でラストです。
ここからは一気に…
子宮口9センチ。
ほぼ全開ね、ということで分娩台に上がりました。
(ちゃんと歩いて行ったよ。)
分娩台といえば。
あとはいきんで、産んで…というゴールが見えてきて、気持ち的にちょっとラクになるタイミング。
が。
いきんでオッケーの合図が出てから、陣痛の波がくるたびいきんでもいきんでも、助産師さんに
「頭がみえてこないね〜。」
「あかちゃん、おりてこないねぇ」
と言われるばかりでした。
痛いし、何回もいきんで疲れるし……、
何より、ちゃんと生まれてきてくれるのか……。
ちゃんと産んであげられないかもしれない…。
とだんだんと不安になってきました。
そうしているうちに、
「とりあえず一回先生呼んでこよっか」
と助産師さんのひとりが言い、現れたのは例の獣医師さん風の先生。
(以下、何故かこの先生のことをべーさんが「桃太郎」と呼んでいたので、桃先生と表記します)
内診をして、あかちゃんの向きが生まれる体勢に対して横向きになっている…と助産師さんと先生とで話していました。
不安と痛みにやられている私。
このまま時間がかかったら、りんさんに良くないことが起こるかもしれない。
この痛みから解放される瞬間がこのままずっと来ないかもしれない。
不安すぎて
「もう切って出してください…」
とお願いしていました(^^;;
羊水が足りてないから、陣痛やいきむときの圧がそのまま赤ちゃんに伝わっちゃうって言ってたし、その点、切って出す方が確実に生まれてくるし。
そんな私に対して、
「幸いなことに、今のところ赤ちゃんの心拍は問題なくて元気だから、もう一つだけ、下から産めるように出来ることがあるので30分時間をくれないかな?」
とNSTのデータを見ながら桃先生。
肩に注射を2本して、去って行きました。
ここから、地獄の30分。
何をしていたかって…?
助産師さんからは、
「痛い時はいきんでいた方が楽でしょう。いきんでていいからね。」
と言われ(肩に打たれた注射が効くまでの30分間)、
2〜3分おきくらいに来る痛みとともに周りに誰もいない分娩台の上で一人でいきんで、そうじゃない時は寝て(?ウトウトして…)いました。
(ちなみに、半ギレで「寒い」と訴えたら布団もかけてもらえました(゚o゚;;みなさんすみません。)
不思議なことで、本当に陣痛と陣痛の間に、スイッチが切れたように眠っていました。
30分後。
桃先生が登場してまた内診。
そこから促進剤の量を少し増やしてもう一度出産にトライです。
(いや、今までも必死に出産にトライしていたはず。)
さらに増してくる痛み。
「もう無理です…!」
…と言いつつ半泣きでしばらくまた真剣にいきんだけど、やっぱり赤ちゃんの向きは変わらず、降りてこず。
ここでやっと、
「帝王切開に切り替えも検討してもいいかもしれません。が、緊急帝王切開になるので、麻酔科の先生の空き時間に合わせる感じになります。一時間後かもしれないし、10分後かもしれません。」
と桃先生から帝王切開に切り替える可能性を提案されました。
この時点でもうすでに相当痛くて、内心本当に一時間後だったら、自分耐えられるかな…とさらに不安になり…。
でも安全には代えられないので帝王切開に切り替えを夫婦そろってお願いしました。
最後にもう一回内診したあと、遠くから助産師さんの、
「麻酔科の先生、予約取れました〜!10分後です!」
の声。
帝王切開の知識ゼロだったのですが、要は手術なので、その準備が色々と必要だったようで、
マジか!10分後!
といった反応のあと、たくさんの助産師さんと看護師さんがバタバタと一気に準備をしてくださって、
お産用の服を手術用の服に着替え、
着圧ソックスを履かされて、
導尿の管を入れられて…。
そして産後、シャワーに入って初めて気がついたけれど、おシモの毛をがっつり剃られていました。汗。
(ちなみに、ここで34週の時に逆子になって受けた、予定帝王切開用の心電図や採血の検査結果が役に立ったようでした)
ちょうど夕方、日勤と夜勤の看護師さん・助産師さん、お医者さんの交代の時間だったのもあってか、すごく沢山の人たちが私の周りでバタバタと帝王切開の準備をしてくださっていました。
そのとき、今までよりも更に痛い陣痛が来て、
「わぁぁぁ!いったぁぁぁい!!」
と思わず絶叫……!
が、その声を聞いた助産師さんが、
「これはもしかしたら下から産めるかも。」
「このまま産んじゃおうよ!」
と。
さらに桃先生と他の助産師さんたちも、
「麻酔科の先生にちょっと待ってもらっててもらおう!」
と言いだして。
激痛の中何が起きているのか私も分からず、ただ、手術着っぽいスタイルだった病院のスタッフの皆さんと、後ろで立ち会っていたべーさんが、急いで通常分娩で赤ちゃんを取り上げた時に着るピンクの服(れんさんの時と同じでした)をその上から着だしていて。
「痛いっっ! 怖いよ〜!」
と泣き叫ぶ私に向かって、
「みんないるから大丈夫だから。声を出さずに思いっきりいきんで!」
と励ましてくれました。
(分娩台に上がるまでは、呼吸だけで痛みに向き合っていたので、豹変ぶりに驚かれたかもしれません(^^;;)
その後、桃先生が吸引分娩をする反対側で、後から登場した別の先生が私のお腹をバンバン押し、
(出産の時〝お腹を押された〟と言う人に時々出会いますが、ギュッと押すのかと思いきや、心臓マッサージみたいにバンバン押すんですね( ゚д゚)押されたところがアザになっていました〜!)
そして、まさかの…、分娩台の足置きの端っこの部分に足を置くように指示され、ヨガ並みにアクロバットな姿勢でいきんで……。
(絵、下手くそでごめんね。)
17時46分。
3635gのりんさんを無事に下から産みました……。
長丁場でりんさんの方も相当お疲れでしたが、なんとか産声をあげてくれて。
お腹の上に乗せてもらって顔を見たとき思わず、
「りんさん、頼りないおかあちゃんでごめんよぉぉぉ!( ; ; )」
と大人気なくわぁわぁ泣いてしまいました(^^;;
後から看護師さんに聞いた話によると後ろでべーさんも泣いていたらしい…。
人騒がせ&たぶん人件費めっちゃかかっているお産ですみません。( ゚д゚)汗!
(最後、後ろにひっそり登場して出産の一部始終を見ていたのは多分麻酔科の先生…。)
会陰切開も普通よりもがっつり切ったようで、縫うのもかなり時間がかかりましたが、その傷を桃先生と研修の先生とで順番に縫いながら、
「この身長のお母さんで、この大きさの赤ちゃん。5件中3人は帝王切開だよ。
でも、下から産めれば、明日から授乳だってできるし…。」
と後からボソリ……( ゚д゚)!
も、桃先生……。
その後分娩台の上で2時間くらい休憩するのですが、その時に、
「帝王切開に切り替えるために導尿の管を入れたんだけど、そのおかげで隙間ができて赤ちゃんの向きがなおったから下から産めたんだと思うよ。あと多分、最後寝てたのが体力回復に良かったんだと思う。」
と夜勤の看護師さんに教えてもらいました。
トイレに行くとお産が進むって、そういうことなんだなぁ、としみじみ。
そしてここでもやっぱり、浣腸も使わせてもらっといて良かった…と思いました。
赤ちゃんが通る道は出来る限り広いに越したことはないっ☻
結局、一人目の出産と同じくらいの時間の長丁場な出産となりました。
しかも、後から会う助産師さん&看護師さんたちに「大変だったねぇ、無事に生まれて良かったねぇ。」と口々に声をかけられる出産になりました。汗。
出産後、分娩台の上での休憩の際に夕食を出してくださったのですが、久々に飲んだあったかいほうじ茶が本当に美味しかった〜。(←食欲ゼロ。白いごはんだけ少し食べたよ^ ^)
というわけで、なんとか男子ふたりの母となりました。
出産が終わってりんさんに会えた喜びと感謝と共に……
大変だったけど、辛かったけど……、
人生最後の妊娠&出産、終わっちゃったよ〜( ; ; )!
さみしい〜。。。
(&身体と経済面が許すならあと2人くらい生みたかった〜!
&女の子も育ててみたかった〜!)
という気持ちと闘う今日この頃です(^^;;
数年前、もう二人目の子どもを生む機会はないから…とスイッチが入り、色々身のまわりのものを手放してきましたが、色々な運命のおかげでこうやって、ずっとずっと会いたかったりんさんにやっと会えて感じたこと。
こうやって〝経験〟も手放していくタイミングが来るんですね。
今は目の前にいる子どもたちとの貴重な一日一日の積み重ねをちゃんと目に焼き付けて、噛み締めて生きていきたいな、と思います。
(しかも、子どもの成長が早すぎて、あと沐浴10回くらい頑張ったら、もう新生児の時期おしまいですからね…( ; ; ))
れんさんがうちに来てくれた時も思いましたが…
りんさんも、うちに来てくれて本当にありがとう!
よろしくお願いいたします!
それでは、出産レポは今日でおしまいです。
機会があったら、偶然、経産婦さんばっかりだった産後の入院生活の話などまとめてみたいな^ ^!
今日もありがとうございました!